『暮らしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。』
著:松浦弥太郎
エッセイのような、昨今の「気持ちいい暮らし方ノウハウもの」のような、本。
『暮しの手帖』の編集長だというこの筆者。
(『暮しの手帖』・・・読んだことない。どんな雑誌だろう?)
文体といい、普通に男性なんだけれど、
取り上げる題材が生活感溢れていて不思議な感じ。
そりゃ、自分のライフスタイルを大切にする男性はいっぱいいるし
そのことを取り上げて本にしている人もたくさんいるんだけど、
この人のは、もっともっと、もろ「生活」、もろ「暮し」。
悠々自適の老年生活を送っている紳士が書いたのか、
草食系?と言われる若者が書いたのか、
と思ってプロフィールを見たら、40代半ば。
色々な仕事をやっている。めちゃ、働き盛り、でしょう。
この年代、学生時代にバブリー日本を見ているから
うまく行っている人はバブルの匂いを残しているし
疲れている人は欝気味
家庭を大事にしている、みたいなポーズをとっていたり
たまにやる自分の趣味を自慢してみたりはするけれど
「日々の生活」に興味があるようにはとても思えない、そんな人たち
(とっても偏った、私個人のイメージ、です。
年代ひとつで人を語れるほど人を知っているわけじゃないけど)
その中で、毎日「おいしいハーブティーを淹れ方」にこだわる人、
新しい生態系を見た感じだった。
・・・ひどい書き方だな・・・でも、たぶんこういう人の周りには
やはりこういう人が集まってくる。
なんとなく、仕事でも気持ち良い空間を作っている人なんじゃないかと
思いました。
きよらかという自信
清潔なたたずまい
手足をいつくしむという章があって、心も体も自分のまわりもきれいにしましょう、っていうのが
書いてあることだったのだけれど、
なんだか、その箇所を読んで私は傷ついてしまった。
自信のなさ、というのはそういうところからやってくるのかなぁ、と思ったから。
確かに、きれいに出来ない自分に傷ついているところがあったりもする。
あぁ、またこんなに汚くしてしまった、と。
あぁ、まだこんなに片付けられない、と。
そういえば、最近仕事で会う広告を作る青年たちは、なんとも小奇麗だ。
身なりもそうなんだけれど、なんか異様に、そこだけ光が当たっているみたいに白っぽい。
その(少なくとも普段私の周囲にいる青年にはみたことがない)
妙な清潔な感じに当初気持ち悪さも感じていた。
で、この本を読んで、カチッとはまった感じがしたのだった。
頭がきちんと整理されていて自分がどうしたいとか
優先順位とかがしっかり出来ている感じ。
大事なものがハッキリしているんだな。
多分、自信があるんだ、そういう人は。
そして自ずとたたずまいがきれいになる。
そういうのって体からにじみ出るものなんだなぁと。
本を読んで気づくなんて、少しぬけてる。
きれいにしたい、と思っている。
自信を持ちたいと思っている。
日々意識することで少しは変わるのかな。
きれいにする前に、この汚れた感じをとりのぞいて「ふつう」にするのに
時間がかかってしまいそう。
なりたい自分と、今の自分の「かけ離れ」度に傷つく。
いいなぁ、と思うものも、時々人を落ち込ませる材料になるものです。
まぁ、そういうことをスルーしちゃうのは、終わっている感じもするので
こういう落ち込みも自分を見直すきっかけとしては悪くないと思うのだけど。
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